モテるためバーテンダーになったら、彼女は出来ずバーテン日本一に。


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「どのような男性が好みですか」と尋ねると、女性は決まって「優しい人、包容力がある人」と内面の部分を答えます。しかし実際のところは男性のルックスはもちろんのこと、趣味や職業における肩書き、また収入しか見ていません。そのため女性同士のお喋りの内容で言えば「どういった男性が結婚相手になるのか」というようなものに偏ります。


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女性は本当に噂話が好きな生き物で、高学歴や高収入の男性を見ればみんなで集まってキャーキャー騒ぎ、ルックスがよくなく収入もそれほど多くない男性に対しては悪口のように男性を罵ります。それを聞こえるようにやるのではなく、女性たちの間でひそひそと話すというのがまたたちが悪いのです。男性の立場で言えばそういった女性の「お喋り」というのは一種の恐怖になります。


ただモテたい


だからこそ男はカッコイイ男を演出する必要があるのです。僕もそう考える人間の1人で、どんな髪型やファッションが流行っていて女の子ウケがいいのか、またどんな趣味を持っていたらカッコイイと思ってもらえるのか、テレビや雑誌などから情報を得てなるべく実行するようにしていました。今思えばその時にどうしても彼女が欲しかったわけでもなく、ただ漠然と「モテたい」という欲だけに駆られていたように思います。


そんなある日、仲のいい先輩と一緒にバーに飲みに行きました。薄暗い店内には黒いベストを着て背筋を伸ばしたバーテンダーのお兄さんがいました。その雰囲気は男の僕から見てもカッコイイと思ってしまうほどでした。お酒にあまり詳しくない僕はバーテンダーのお兄さんにお任せでお酒をつくってもらいました。


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その作っている姿と手際の良さはカッコイイ以外の何物でもなく、僕は終始見とれてしまいました。そんな感覚を感じたのは初めてで、好奇心もあり僕はバーテンダーの勉強をしてみようと思うようになりました。


バーテンダーの勉強開始


翌日さっそく本屋に行き、カクテルの本やバーのマナー本などを買って自宅で猛勉強を開始しました。まだ学生である僕はアルバイトとしてバーで働くことができるのではないかと思い、求人を探してみたりととにかく行動を起こすようにしました。勉強を始めてから1週間が経ち、無事にバーでのアルバイトを見つけることができました。


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もちろん最初は見習いで、お酒をつくっている先輩の姿を見て、そのスキルをとにかく見て盗むよう心がけました。働いていく内にバーでのマナーも覚えられるようになり、またお酒の種類にも詳しくなりました。まだシェイカーを振ったりはさせてもらえていなくても、こんなにも学んで吸収することができる自分に驚きもしました。


知識だけではなくスマートな身のこなしや喋り方、またかっこよく見える姿勢など様々なことを学びました。こうして僕はますますバーテンダーという仕事に魅了されていきました。


アルバイトも週5日としっかり入っていたので、ある程度の収入を得ることができました。僕はそれでお酒を買ったり、カクテル作りには欠かせない道具を買ったりして自宅で何度も練習をしました。味見と称して友達を自宅に招いて一緒に飲んだりもして、とにかくお酒づくりに夢中になっていました。


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そうやって働くこと1年の歳月が経ち、ついに店長からシェイカーを振る許可を得ることができました。それがあまりにも嬉しくて僕は何度も何度も練習をしました。誉められたことなんてありませんでしたが、作らせてもらえるということは認められたということなのだろうとポジティブに捉えて、僕はお酒と正面から向き合うことに専念しました。


バーテンダー日本一に


そうしていく内に、僕のスキルはどんどん向上していき、最初は女性にモテたいという気持ちから始めたことなのにいつの間にかそういった邪念とは関係なくお酒について学ぶようになり、気づけばお店でも主力になれるほどの腕前になりました。そんなある日店長からバーテンダーの大会に出てみないかと声をかけられました。


それは日本中から腕に自信を持つ者たちが集まってそのスキルを披露し合うもので、自分の実力を実感することができる上に勉強にもなるのではないかという提案でした。もちろん僕の返事は「YES」です。大会に出られるとなった以上はもっと腕を磨かなければと思い、僕はひたすらお酒の前に立ち続けました。


そうして大会当日、緊張で手が震える中僕は精一杯今の実力を披露しました。とにかく目の前のことに夢中で、気づけば大会は終わっていたと言ってもいいくらいあっという間に時間が経っていました。そうして無事に終わった大会で、僕は日本一の座に輝くことができたのです。もちろん嬉しかったのですが、その喜びよりも脱力感の方が強く、若干放心状態だったように思います。


今ではモテたいという邪念がありません。お酒をつくることが楽しい、また飲んでもらえることが嬉しいという純粋な気持ちでカウンターに立っています。そんな姿を人が見ていつかの僕のようにバーテンダーを「カッコイイ」と思ってくれればいいなという思いです。


www.momochakei.com


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