東芝が原発事業で倒産しそうになっている理由とその経緯


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 東芝米原子力事業(原発)子会社ウェスティグハウス社(WH社)の損失額が7000億円規模に達する可能性が高い。同社の2016年9月時点における自己資本はわずか3600億円しかなく、この金額が正しければ同社は債務超過に転落する。半導体事業を売却することで債務超過を回避するとの報道も出ていますが、半導体事業を売却してしまうと、もはや満身創痍の原子力部門しか残らない。総合電機メーカーであった東芝は事実上、解体に向けて動き始めたことになる。その経緯を説明させていただきます。




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東芝半導体事業とともに主力事業と位置付けている原発事業があります。その原発事業影響で2015年度5000億円規模の赤字につづいて、2016年度も7000億円にも上る損失の計上で債務超過で倒産の危機が訪れました。これは、アメリカの原発事業で7000億円を超える巨額損失が大きな原因です。


東芝原子力事業で債務超過になった沿革


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2006年東芝はエネルギー事業部門として原発事業に約6000億で買収した原子力カサービズ会社ウェスティングハウス社(WH社)からが発端でした。WH社と長年連携してきた三菱重工との買収合戦を制した形である。この買収でWH社のPWR技術と東芝が従来から持っていた沸騰水型軽水炉BWR)技術を組み合わせ世界トップクラスの原発メーカーになるのは間違いがないといわれていた半面42億ドルは、相場の3倍ともいわれ「高い買い物」ではないかと危惧されていた。


2008年WH社とストーン&ウェブスター(S&W社)は、アメリカの原子力発電所建設を共同で受注しました。アメリカ南部のジョージア州で2基、サウスカロライナで2基あわせて4基の原発の建設を受注していました。しかしこ事業は、福島原発による規制強化や人員不足による工期延長などで発注元(アメリカサザン電力とスキャナ電力)とで、コスト負担を巡って巨額の訴訟が続く事態に陥りました。


また「4基のうち少なくとも2基(サウスカロライナ―州)については、建設の費用があらかじめ決めた金額を超えた場合は、ウェスチングハウスとCB&Iストーン・アンド・ウェブスタがその部分を負担する」という電力会社に有利な契約をむすばされていました。ですので今回の損失につながる原因ともいえます。さらに共同受注をしたWH社とS&W社でも意見が分かれたため、調整に時間ばかりかかるため東芝はS&Wの親会社でエンジニアリング会社のシカゴ・ブリッジ・アンドアイアン(CB&I社)からS&W社をWH社が買収することになったのです。工期が遅れればそれだけ赤字が増えていくので工事に集中させるために東芝の経営陣の考えたものでした。


この買収は、以下のメリットがありました。意見の違いで工期が遅れるのを防ぐ為の WH社を親会社にしてしまう事と、親会社になった為、発注元やS&Wの和解などの軽装の具体的な中身が世間に知られないことです。


2011年3月11日東日本大震災により、東京電力福島第一原子力発電所での重大事故が発生し、世界中が原子力発電所の安全委湿気が高まり建設の見直しや、維持などの安全対策費用がかさむようになりました。


それ以降2015年に東芝は不正会計問題が発覚しました。この時も十分な根拠もなくWH社損失額を引き下げて処理報告した経緯があり。2016年3月期には約2600億円の損失を計上することになりました。さらにこの子会社WH社が2016年末にS&W社の資産価値を再評価したところ、2016年12月、東芝原子力事業に巨額損失があると発表しました。


巨額損失は、ウェスティングハウス(WH社)が0円で買収した、原発サービス会社ストーン&ウェブスター(S&W社)の抱えていた7000億円の巨額損失が発覚したことに始まります。


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今の世界の原発開発の問題


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現在世界で原子炉をつくれるマーカーは、5社くらいです。世界最大手はフランスのアレバです。境最大の原発メーカーですが、世界的な原発快活低迷ドイツやスイスが原発の全廃をけってや、建設コストの上昇を背景に経営が悪化しフランス政府の救済を受けるまで低迷してしまいました。


ヨーロッパでは、イギリスだけは複数の原発開発プロジェクトを進めていて東芝も受注に絡んでいるが、資金的な問題もあって計画が遅れ気味です。原発に前向きなのは、ロシアと中国ですが、自前のメーカーで製造が可能です。新興国は、原発に関する関心は高いが、資金不足と周辺住人の反対で原発の白紙撤回などが起こってます。


現在は、このような状況ですが、WH社を東芝が2006年に6000億で買った時点では、5から6基の原発を作れる見込みでしたが、まだ竣工すらできてません。先述でも申しましたが、工期が遅れれば、人件費は増大し、資材などの建設費も高騰します。このような情勢のタイミングでS&W社を買ったのが今回の倒産の危機の原因の一つと言えるでしょう。


アメリカでもシェール革命とよぼれる採掘技術の向上で天然ガスが安くなり原発の費用面の競争が落ちています。このような状況で東芝原発を事業の柱にし続けるのっでしょうか。網川智社長は「将来は事業の位置付けを見直す可能性はある」と発言していました。東芝は、日本を代表する優良企業と言われてきました。今回の件を機に膿を全て出し切って日本を代表する優良企業に返り咲いてもらいたいものです。
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