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東芝 倒産 不正会計の真実(1)


東芝 倒産が叫ばれるようになったのは、何も米ウェスチングハウスの問題だけではありません。東芝企業そのものの体質である、利益至上主義による歴代社長による粉飾決算、不正会計によるものがある、と見られているのが今では支配的です。


ウェスチングハウスによる損失に加えて、不正会計と「2度にわたるショック」で株価が崩落したのは周知の通りです。第三者委員会の報告を受け、7月21日、社長ら8人の取締役が引責辞任に追い込まれたのは記憶に新しい所です。





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不正会計発覚後も迷走 V字回復は困難


東芝 倒産の加速度を高めた不正会計。その不正会計が発覚したのは2015年5月8日の金曜日でした。この年の1年間、東芝の状況はめまぐるしく変わります。ます。この不正会計が発覚するまでの東芝は、本当に業績堅調の優良企業で、大手電機メーカーの株価が順調に推移していました。


世界を相手に事業を展開する名門中の名門企業で、社員もエリート企業で働くことを誇りに思っていたことでしょう。その名門企業も東芝不正会計が世間に発覚して以後、企業運営は暗転し、株価も大幅に下落の道を突き進むことになったのです。V字回復を試みましたが次々の不正会計が発覚、加えて、歴代の社長たちの経営感覚の失態が浮き彫りにされたのです。日本を代表する社長を含めて、歴代3社長が役職辞任に追い込まれると言う大スキャンダルに見舞われたのです。


上場企業の決算の基本を知る


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企業の決算に触れたことのない人は、決算について難しく感じられますが、一通り説明します。良く上場企業に置いて出て来るのが連結決算という言葉です。これは、「3月期連結決算」というように、1年の売り上げや利益を締めて決算をまとめることで、子会社を含めた東芝グループ全体の売り上げや、利益を親会社がまとめて決算することを「連結決算」と言います。


上場企業は、決算を締めてから45日以内に決算内容を発表することが義務付けられています。東芝は、勿論一部上場企業ですので、5月15日までに決算発表をしなければなりません。上場企業の会社は毎年、ほぼ当たり前のようにこの規則に従って、発表しているのです。 


ところが東芝は、今回に限って、その規則を守ることができず、6月以降に延期しました。こう云ったケースはまれで、そうした現象は一般的に、「破綻が近い」と憶測されるものです。東芝倒産の憶測が、またたくまに広まったのもこのことが影響しているかもしれません。「東芝決算発表を延期 配当見送り」の新聞見出しは、全国を駆け巡ったのです。


東芝決算発表延期後、不正会計として燃え上がる


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東芝の歴代3社長が責任を取って役職を辞任する。と言った驚きの展開を見せることになります。2015年5月11日東芝が「決算発表延期 配当見送り」を打ち出してから、初めての取引が、東京株式市場で始まりました。すると先行き不安感が高まり、取引開始後から、東芝株に売りが殺到し、東芝の株価が急落することになります。取引開始から1時間の立たないうちに、値幅制限いっぱいのストップ安となる80円となったのです。


たった1日で、16%今日の株価急落に投資家は唖然としたものです。一般的に言いますと、10%を超える下げ率で、「暴落」という言葉を使いますが、東芝の16%強は異例と言えましょう。それほど「決算発表延期 配当見送り」は投資家に、強烈なインパクトを与えたとも言えます。ここから東芝倒産への道を進むこととなったようです。


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新経営体制になっても迷走が続く


9月になって新体制でスタートするも、赤字経営は続き、回復の兆しは見受けられず、迷走は続きました。11月にはWHは順調に推移していると説明していました。


それが実は東芝による買収の後、合計1156億円の減損だったことを公表、これが日本取引所グループの逆鱗に触れることになります。それは上場企業の開示基準に該当する内容を発表していなかったためです。ここまで来てもWHの減損処理は、東芝の連結業績には影響しないと説明。結局翌16年4月WHの「のれん」減損として2600億円を計上することになります。この東芝の経営体質というか、ここまで追い詰められても、WHの事業性を含めた原子力事業全体に変化はないと言い切ったのです。


不正会計 衝撃的だった第三者委員会の報告書


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歴代第3社長のもとで、組織的な不正が行われていた、と言う東芝の第三者委員会の調査報告書は、衝撃的な内容でした。歴代3社長の熾烈を極める利益追求で、幹部が組織ぐるみで不正に走ると言う構図で、異様な事態が東芝内部で、長年にわたって続けられてきたのです。東芝の第三者調査報告書によると、不正会計の背景には、東芝トップの利益至上主義や、上司に逆らえない、企業風土があったと報告されています。


再発防止策として、役員や役職者の責任を問い、経営トップを始め、全役職員の意識改革を求めています。そうして「チャレンジ」を廃止して企業風土を改革すべきと提案しています。


社外取締役も知らなかった子会社損失隠し


東芝の子会社米ウェスチングハウスの巨額損失について、東芝経営陣は、巨額損失を、連結決算に反映させず、東証のルールを破って公表せず、巨額の損失リスクを隠すことになりました。このことは、誰の指示で行ったのか、連結決算に反映しないで、このままでいいのか、東芝不正会計の真実は見えてこない。



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