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日本株は勝ちにくい? ウソとホント<投資初心者必見>

日本株は世界の景気敏感株と言われる事があります。振れ幅が非常に大きく危険であるという人もいます。これは極端な意見ですが、真実も混ざっています。今回はこうした話がなぜ生まれるかを説明します。投資初心者の方は、しっかりとこうした話の背景を理解した上で投資判断を行うようにしてください。


日本株は世界の景気敏感株


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日本株は世界の景気敏感株だと言われる事があります。海外のヘッジファンド等で言われている話が広がった物です。世界の株式市場と比べ、日本株は相場不安定児の下落が大きい傾向があるというのです。なぜこのような話が出ているのでしょう。理由は主に2つあります。


一つ目は日本の株式市場に海外投資家が多く参戦している為です。日本株の取引参加者の50~60%は海外投資家となっています。世界全体で景気が悪くなると、海外投資家はすぐに見切りをつけて、素早く引き上げてしまいます。海外投資家が多いと、世界全体で景気が悪くなった時に相場が下がりやすくなるのです。日本株のこうした側面が景気敏感株であると言われる一つの理由と考えられています。


二つ目は円高の影響です。日本円は安全通貨と呼ばれています。世界中で景気が悪くなった時、日本円は買われ、円高に動く傾向があります。日本は輸出企業が多く、円高は企業業績にマイナスの影響を与えます。その為、世界全体で景気が悪くなると、日本企業は世界景気と為替という二重の悪影響を受けるのです。これが日本株が景気敏感株であると言われるもう一つの理由です。




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日本株は勝ちにくい?


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日本株は世界の景気敏感株である主張は根拠があり、的を得ているとも言えます。さらに次のような説明が付け加えられる事も多いです。世界の株式市場は上昇しているが、日本の株式市場は上昇していないという説明です。


アメリカのニューヨークダウ平均株価は1990年から現在までで、約8倍も値上がりしています。1990年に100万円の株を買った人は800万円になっている計算です。ヨーロッパの株式市場の指数である、ユーロ・ストッス50は1990年から現在までで約4倍の値上がりとなっています。


アメリカと比べると上昇率は劣りますが、それでも100万円の株は400万円となっている計算です。一方で日本の日経平均株ですが、1990年から現在までで、約20%の値下がりとなっています。100万円の株が27年間で80万円に下がってしまっている状態です。バブル時の日経平均最高値を付けた1989年と比べると、約50%の値下がりと幅は更に大きくなります。海外市場と比べ、極端にここ30年程度のパフォーマンスが極端に悪い事も日本株のイメージを悪くしているのです。


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それでも日本株投資はお勧め


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ではこうした主張から、日本株は勝ちにくいと判断してよいのでしょうか。筆者はそうは思いません。


まず日本株のパフォーマンスですが、2000年から現在までのパフォーマンスは約40%の上昇となっています。アメリカは同期間で約2倍と良いパフォーマンスを見せていますが、ヨーロッパは約25%の下落となっています。2000年から見てみると、日本株のパフォーマンスが極端に悪いとは言えません。1990年はバブル崩壊直後で日本株はまだ高値水準にありました。


その後約10年以上かけ、日本株は下落し、今は企業の利益水準から言っても妥当な水準にあると考えられます。バブル時の高値圏からのパフォーマンスは他国より劣って当然と言えます。今は調整も終わり、妥当な水準となった日本株に過去のパフォーマンスを引き合いに出して批判する事は的外れと言えます。


また、景気敏感株との指摘も日本株を買わない理由にはなりません。内需よりも外需の影響が強い日本企業は世界景気や為替の影響を大きく受ける事はその通りですが、世界経済が悪い中で、日本株だけが極端に悪いパフォーマンスを示す事は非常にまれです。また、日本市場には制限値幅があり、一日の株価の下落には下限があります。


制限値幅の無い米国市場の方が、時に大きな値動きをする事もあります。更に日本企業は海外市場の変動に耐えうるよう、事業構成の多角化や市場の多角化を進めています。日本が景気敏感株であるという指摘は過去の例を基に話されており、近年ではそうした傾向はかなり薄まっていると言えます。


日本株は世界の景気敏感株であるという主張や海外市場と比べてパフォーマンスが悪いという主張は全て過去の経験によって説明されており、日本の株式市場や企業はそうした批判を真摯に受け止め、改善に努めてきました。現在では過去と比べると、日本の株式市場も大きく変わっているのです。


特に近年では日本企業へ海外のヘッジファンドが投資を増やしているというニュースも聞かれるようにまでなっています。日本株を悪くいう声は過去の物と聞き流しても問題無いと言えます。投資初心者の方はそうした批判を聞いても、日本株に悲観的にならず、投資判断を行ってください。


まとめ


日本株は過去のデータを基にすると、パフォーマンスも悪く、景気敏感株であるといった側面も見て取れます。しかし、近年は株式市場の調整や企業努力によって、そうした傾向も過去の物になってきました。投資初心者の方は、そうした意見を耳にしても悲観的にならず、日本株の現状を冷静に判断してください。


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