株主優待と配当株との比較。株主優待に惑わされるな。

株式投資には売却益と配当の他にもう一つの楽しみがあります。それが株主優待です。国内上場企業の内、株主優待を実施する企業は1300社を超えており、上場企業の3分の1が実施している事となります。ただ、株主優待はおまけであり、投資初心者の方は特に優待に惑わされない判断を行う事が重要です。


優待利回りをあてにしすぎない


f:id:mozzarellatan:20170408090953p:plain


各企業が株主優待を実施する理由は主に個人投資家に自社の株を買ってもらう為です。日本人は贈答好きであり、株を買う時のおまけに非常に魅力を感じるようです。魅力的な株主優待を実施している企業の株は相場が悪くなっても下がりにくい傾向にあり、3月末の権利付売買直前に取引高が大幅に上がる事もあります。


株主優待の内容は企業によって様々です。株主優待の金額を株価で割る優待利回りという指標が取り上げられる事もあります。しかし、筆者は優待利回りをあてにする事はあまりお勧めしていません。


株主優待はおまけであり、おまけを目的に投資をする事は本末転倒と言えます。おまけの内容より、企業の中身をしっかり調べて投資を行う事が本来のあるべき姿です。また、多くの企業は株主優待の内容はあまり見直しません。


優待利回りが高い銘柄は、何らかの理由で株価が下がってしまっている銘柄である危険性も大いにあります。そもそも企業は業績好調であれば、配当を増やして株主に還元します。投資家への還元は配当によって行われる事が基本であり、株主優待を増やす企業より配当を増やす企業の方が、真面目な企業であるとも言えます。配当利回りと優待利回りを並べて語るケースもありますが、しっかりと違いを理解しておく必要があります。


中には株主優待をチケットショップで売却する事を目的としている人もいます。しかし、株主優待目当ての個人投資家が増えた今、チケットショップでの優待券の買取金額の相場は下がっています。期待した優待利回りがあてにならないケースもあります。また、優待の中にはメリットの少ない優待も存在します。JALANAは航空券の割引を行う株主優待を行っていますが、株主優待の割引率は早期割引の割引率に及ばない事もあります。株主優待の利益を計算する際は、内容をしっかり吟味する事にも注意が必要です。




[スポンサーリンク]



株主優待が一概に悪いわけでは無い


f:id:mozzarellatan:20170408091014p:plain


株主優待が一概に悪いというわけではありません。普段の生活に密接に関わる企業の株主優待は生活費の削減に効果を発揮する場合もあります。例えば、イオンは買い物が3%引きとなる優待カードをもらえます。普段からイオンを多く利用する方には非常にオトクとなる優待です。もちろん大前提として、イオンをじっくり調べて、投資に値する銘柄であると判断した上での話です。


企業は株主優待で自社製品を使ってもらい、ファンを増やす事も期待しています。自社製品の優待には非常に魅力的な条件を付ける企業がある事も事実です。株主優待も利益の一つであり、更に課税されない利益という点は重要な要素です。株主優待を否定しているわけでは無く、もらえる物はもらって活用しましょう。


[スポンサーリンク]



株主優待は投資の本質では無い


f:id:mozzarellatan:20170408091037p:plain


繰り返しになりますが、株主優待はおまけであり、投資の本質とはかけ離れた所にあります。事実、投資大国アメリカでは株主優待を実施している企業は10社未満であり、イギリスでも30社未満となっています。1300社を超える企業が株主優待を実施している日本は株主優待大国である事が分かります。投資に対する意識の低い日本で個人投資家を集める手段として、企業は株主優待を活用しているのです。


投資の本質はその会社が今後伸びる可能性があるかどうかを見極める事です。株主優待を見て購入を判断する事は非常に危険な事なのです。また、売却の際も株主優待は無視して考える事が重要です。個人投資家の中には株主優待があるから売却しないと話す方も大勢います。しかし、売却の判断は本来、今後株が上がるか下がるかを予想して行います。株主優待目当てで株を保有し続け、株主優待での利益以上の値下がりが起こるケースもあります。


筆者が問題視している点もここにあります。株主優待をおまけとして見た場合は特に問題はありません。株主優待を投資の中心に考える個人投資家が多い事に間違いがあります。株主優待と投資判断は常に切り離して考えて下さい。特に最近メディアでは株主優待を積極的にPRして投資を煽る事が多くなっています。投資初心者の方はそういった情報だけを鵜呑みにせず、冷静な判断を行ってください。


まとめ


日本は他に例を見ないレベルの株主優待大国です。株主優待目当てで投資を行う方も大勢います。しかし、株主優待を投資判断のメイン材料とする事は非常に危険な行為です。しっかりと投資の基礎を捉える事が重要となります。株主優待に投資判断を惑わされないように、冷静な判断を心掛けるようにしましょう。
www.momochakei.com

ブログランキング・にほんブログ村へ