読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

少し変わり種のファミリー映画なら『それでも、やっぱりパパが好き!』がおすすめです


アカデミー賞助演男優賞に3度もノミネートされた実力派マーク・ラファロ主演!


f:id:mozzarellatan:20170324224607p:plain


 今回は、双極性障害がありながら、遠くで学ぶ母親の代わりに二人の子供を育てる父親の奮闘ぶりと、親子の情愛を描いた作品『それでも、やっぱりパパが好き!』をご紹介します。


主演のマーク・ラファロは、アカデミー賞助演男優賞に3回もノミネートされた遅咲きではありますが相当の演技派俳優さんです。最近では、アメコミの映画化作品である『アベンジャーズ』シリーズでヒーローの一人であるハルク役を演じて話題となりました。


他にも、レオナルド・ディカプリオ主演の『シャッターアイランド』、他には『コラテラル』、『ブラインドネス』、『フォックスキャッチャー』などなど、たくさんの映画に出演しています。どの作品でも、その役になりきっていて、「え、全部同じ人?」と驚くくらいのカメレオンぶりを発揮しています。本当に演技が上手い役者さんです。


 今回紹介する『それでも、やっぱりパパが好き!』では、双極性障害持ちという難しい役どころを、マークらしくとても魅力的に演じています。とにかく、マーク・ラファロファンのみならずとも、子育て中の方や、同じような病気の方、家族モノの映画を見て笑いたい方、などなどにおすすめする作品です。マーク・ラファロファンにはとにかく主演なので見応えがたっぷりすぎる映画です。



[スポンサーリンク]


決して押し付けがましくない、コミカルで笑える作品です。


f:id:mozzarellatan:20170324224625p:plain


 双極性障害でありながら、妻が遠方に長期で学びに行くので、仕方なく子供二人と共同生活を始めるパパことマーク・ラファロですが、常にタバコを吸うわ、夜間に子供を置いて飲みに行ってしまうなどなど、問題行動も起こしてしまいます。


ですが、基本的には彼の純粋で、真っ直ぐな性格が伝わってきて、子供たちもパパを嫌いになれないのがよく分かります。双極性障害ということで、おそらく躁状態にある時のパパは、ド派手な原色カラーの服を恥じらいもなく着ています。そして、時々、下のズボンを履き忘れて?いる様な短パン姿で外にいたりします。それが、とてもコミカルで、声を出して笑えました。


 日本版のタイトルが『それでも、やっぱりパパが好き!』なので、心温まる感動のおはなしか・・・とこの作品を手に取ること自体を嫌厭してしまう人がいるかもしれないのが残念です。


最近、「邦題のつけ方になんか問題ある!」と感じる映画ファンが多いのも頷けますね。マーケティングのことや、ターゲットのことを考えて配給会社も邦題をつけているとは思いますが、ちょっとこの邦題はまずいのではないかなと個人的には思ってしまいます。ちなみに元々の原題は『Infinitely Polar Bear』です。

[スポンサーリンク]


マヤ・フォーブス監督の実体験をもとにした物語なので、説得力がすごい


f:id:mozzarellatan:20170324224640p:plain


 マヤ・フォーブス監督の実体験をもとに映画化したそうです、それだけに大きな事件や出来事は起きません。ですが、家族一人一人が懸命に日常生活を送る姿や、病気でありながらも、一生懸命家事をこなそうとする父親の姿に、どこか異国の遠い話ではないような身近な親近感を抱きます。


つまり世界中、誰しもが経験したことがあるような普通の親子の話だと思います。この映画のパパはたまたま双極性障害ではありますが、子育てに苦労するのは誰しも同じだし、母親が自分のキャリアを求めて、一方で子供のことを思う気持ちが強く、両方で葛藤するということ。この映画では1970年代のこととして描かれていますが、現代でも共通するテーマだと思います。


 実はパパは良家の出身ということも設定として出てきますが、実際にマヤ監督のファミリーがそうみたいです。パパ自身も劇中でハーバード大学を中退した時のエピソードが出てきます。


大事な試験を受けるため、大学に向かっている途中、大道芸人が芸をしているのをみて、自分も一緒にやって、一悶着あって殴られてしまい、結果として中退になった・・・といったようなエピソードをパパは娘たちに話します。そういった勉強はできるのに、エキセントリックな行動をしてしまい、社会に適合できない大人をマークが本当に魅力的に演じています。  


 また、マヤ監督の父と母の写真がエンドロールの最後に出てきます。実際の父親もこんな風だったのだとしたら、マヤ監督は相当苦労しただろうなと思います。それでも、愛すべき父親ですね!憎めない父親に見えるのは、マーク・ラファロの力技なのか、それとも実際にそうだったのかはわかりませんが、心温まる素敵な作品になっています。心がささくれ立った方には、ぜひ観ていただきたい作品です。


まとめ


 一見すると、笑えて感動するコメディのファミリーものといった印象を抱きがちの映画です。ですが、実はママが黒人であることや、シングルマザーの問題、ジェンダーのことなど、人種差別や社会的な問題にも触れた深い作品だと思います。ですが、基本的には笑ってじんわりして気軽に観られるので、色々な人におすすめの映画です。


ブログランキング・にほんブログ村へ