『素晴らしきかな、人生』を観て、人生見つめ直すのはいかが?!


ウィル・スミス主演、ケイト・ウィンスレットキーラ・ナイトレイも好演


f:id:mozzarellatan:20170324222130p:plain


今回は、今、全国の映画館で上映しているウィル・スミス主演の『素晴らしきかな、人生』をご紹介します。元々のタイトルは『Collateral Beauty』です。映画を実際にご覧になった人の中には、原題のCollateral Beauty(見返りの美しさという意味のようです)の方が、物語の内容的には納得感があるタイトルかもしれません。


どうしても、日本向けの邦題は、商業的に目を引くようなタイトルにしなければいけないでしょうし、そうなったのでしょう。マーケティングの問題でしょうね・・・。(ちなみに、余談ですが1964年にも「素晴らしき哉、人生!」というアメリカ映画がありました。そちらは白黒の作品ですが、後の映画監督たちに多大な影響を与えた作品です。それと同じタイトルですが、内容はまあ何と言いますか、違いますね・・・。汗)


 さて、本題に戻ります。この映画では、ある不幸な出来事に見舞われたウィル・スミス演じる主人公が、会社の同僚が雇った3人の役者によるお芝居を見せられたり、似たような事情を抱えたグループの女性とのやりとりを通して人生を再生させようとする物語です。


少しややこしいのですが、その3人の役者というのが、ウィル・スミスが言うところの「時間」「愛情」「死」と言うそれぞれの役割を演じています。ここの導入部分が、少し特殊なので、「ん?」と物語にスッと入って行けない人がいるのも事実かもしれません・・・。これは、おそらくディケンズの小説などを下敷きにしたとても演劇的な手法だと思われます。


 この作品は、どちらかというと、映画と言うよりも、舞台を見ているような感じのお話でした。テーマも、描き方も映像的と言うよりは、舞台の役者がやっている・・・と思いながらでしたら楽しむことができました。他にご覧になった方は、いかがだったでしょうか?!


少なくとも筆者は、「これは、舞台。これは舞台・・・」と自分に言い聞かせることで、なんとか物語の展開に感情を乗せて観ることができました。逆にいうと、最初から最後まで「?」のクエスチョンマークが頭の中から永遠に消えないで、映画館を後にする観客もまあいるかもしれませんが・・・。それでも観てみたい!という方には、何か感じるところがきっとあると思いますのでおすすめします。




[スポンサーリンク]



この映画の売りは、『プラダを着た悪魔』の監督が演出していること!


f:id:mozzarellatan:20170324222150p:plain


 正直、「ものすごくオシャレ!」とか、「ものすごく映像が綺麗!」というような、映画ファンが喜びそうな要素がそうあるわけでありません。ただ、ウィル・スミスや、ケイト・ウィンスレットキーラ・ナイトレイなどの名優が、揃いも揃って、良い映画を作ろうとしている熱量は感じられました。おそらく、これが舞台であればとても素晴らしい出来になっていたのではなかろうか・・・と思います。


監督は、『プラダを着た悪魔』で話題となったデヴィッド・フランケル監督がつとめています。『プラダを着た悪魔』は、2006年制作の、小説を元にした映画で、脚本も良くできており、とても面白い作品でした。メリル・ストリープアン・ハサウェイの演技も素晴らしかったです。


 一方で、今回は、あの『タイタニック』でアカデミー賞を受賞したケイト・ウィンスレットが、少しぽっちゃりし(失礼!)、中年手前に差し掛かったキャリアウーマンの微妙な心理を上手く演じています。会社に尽くし、一生懸命仕事だけを頑張ってきたけども、ふと立ち止まって自らの人生を振り返ると、これで良かったのだろうかと感じているキャリア女性です。今の世の中って、こういう女性が多いように感じます。


そしてケイト演じる女性は、広告会社の幹部を務めながらも、精子バンクを通して、子供を持つことに興味を持ち始めています。最後の方では、役者の青年との出会いで、「子供を持つことだけが親になることではない」というセリフにホッとしたような表情を見せています。当初は、ウィル・スミス演じる主人公を救うために雇った役者でしたが、ケイト演じる女性にとっても、救いになっていくのです。


そういった意味で、’人間を救えるのは、人間しかいない’というテーマが浮き彫りになります。決して恋愛関係になるわけではありませんが、単なる通りすがりのような人が、自分の人生に重大な助言を与えてくれることもあるのでしょう。きっと、あると思います。


[スポンサーリンク]



それぞれの人物が抱える事情もよく練られており、人間ドラマとして楽しめます


f:id:mozzarellatan:20170324222200p:plain


 また、周囲の他の登場人物たちも、実は余命間近の病気であることを隠していたり、離婚した妻との間にいる娘と深い関係を持てずに寂しい思いをする同僚など、それぞれの人間ドラマもきちっと描かれています。ですので、人間ドラマとしてキャラクターの特性もきちんと深掘りされています。その点、そういった人間ドラマを求めている観客には、とても面白く感じられると思います。


 主人公は、ウィル・スミスであって、彼が落ち込んでいることで周りの人間はあくまで彼を再生させるために動き出すのですが、結果として自分自身たちが元気付けられたことになります。話の展開自体は、とてもよく練られていると感じました。


まとめ


 日々、忙しい日常を送っていると、「人生とはなんぞや?」などと考える余裕もありませんが、こういった映画を見て、生きるとはなんだろうと見つめ直す機会が得られれば、心の余裕が生まれるかもしれませんね!
www.momochakei.com

ブログランキング・にほんブログ村へ