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【おすすめクラシック映画】黒澤明監督の『生きる』を見て人生を見つめ直す・・・


志村喬主演。日本映画不朽の名作『生きる』を見ずして死ねません!


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 今回は、おすすめのクラシック映画ということで、黒澤明監督、志村喬主演の『生きる』をご紹介します。『生きる』は、1952年に公開された日本映画です。


モノクロ作品で、2時間半弱ありますので、最近の短い映画作品に慣れた観客には少し長めに感じるかもしれません。できれば、この作品も名画座など、映画館のスクリーンで見ていただきたいです。なかなか難しいかとは思いますが、黒澤ファンは今も世界中にたくさんいますので、リバイバル上映があった際にはぜひ出かけてみて欲しいなと思います。


 主人公は市役所の市民課長で、形式に則ったいわゆるお役所仕事をただこなすだけの毎日でした。ですが、ある日、自らが死に至る病に侵されていることを知り、本当に「生きる」とは何か思い知らされます。そして、主人公は思いもよらない行動を取り始めます。この映画を見れば、観客のあなた自身も本当に自分は毎日を真剣に生きているのかと、自ら問いかけざるを得ない心境になると思います。



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「ゴンドラの唄」を主人公が口ずさむシーンが有名です


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 主演の志村喬さんが、公園のブランコで「ゴンドラの唄」を口ずさむシーンがあり、パロディにされたりなど、とても有名だった場面です。曲も’’命短し、恋せよ乙女’’という有名な曲ですので、どこかで耳にしたことがある人も多いかと思います。とても印象的なシーンですね。少し狂気がかったような、ものすごい達成感のある幸福感を感じているような、とても魅力的な場面です。皆さんは、どういう感想を持ちましたか?


 この『生きる』という作品は、ベルリン国際映画祭でベルリン市政府特別賞を受賞しました。黒澤明監督作品は、海外でその人気が高いです。ですので、海外で映画ファンに出会って、映画の話になると必ず黒澤映画の話は出るといっても過言ではありません。海外のファンにとっては、三船敏郎さんのサムライ姿がとても印象的なようで、『生きる』を観ているファンは少数派かもしれません。ぜひ、黒澤ファンの外国人に出会ったら、『生きる』の良さも伝えてあげてください!

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自分は本当に生きているのか・・・。日常を振り返らせてくれる本物の名画


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 私たちも、日常生活を送っていると、その日々に埋没してしまい、何を目標として生きていたか、何を生きがいに生きているのか考えることをしなくなってしまいがちです。


というのも、毎日そのことについて考えていたらとても生活していけないし、頭がおかしくなってしまうでしょう。ですが、こういった昔の名画は、私たちが日常生活を送る中で忘れがちな本当に大切なことを振り返らせてくれます。この映画の主人公のように病に侵された結果として、本当に生きようとするのではなく、我々が日常を普通に送る中で、どうやって前向きに希望を持って生きるべきかを指南してくれる本物の名画です。


 黒澤作品は他にも『七人の侍』や『乱』、『羅生門』などなどありますが、こういったヒューマニズムを描かせたら現代でも黒澤明より上に立つ監督はいないような気がします。


(自分が不勉強で、黒澤並みのヒューマニズムを描く作品が世界にいるぞ!と教えてくれる方がいましたら、ぜひ教えていただきたいですが・・・)海外の映画祭でも黒澤作品は高く評価されることが多かったですが、人類が普遍的に共有する何かを表現した作品が多いからだと思います。


 黒澤監督は、ロシア文学を始め、世界中の名作文学を読み漁り、その世界共通のストーリの底に流れる何かをうまく汲み取り、映画作品に昇華していったのだと思います。


黒澤監督の少年時代は、不登校気味だったことなどもあるようですが、(自伝を読む限りそういった記述がありました)映画を撮るために生まれた天才とはこの人のような人のことを言うのだなと思いました。昔の映画でありながらも、現代に生きる私たちへのメッセージとして決して古びていないところが素晴らしいと思います。

まとめ


 志村喬さんの名演が光りますが、彼の出演した他の『七人の侍』なども名優ぞろいの黒澤作品で見応えがあります。ぜひ手に取って観てくださいね。若い人で、白黒のクラシック映画は少し苦手・・と言う人も、映画館のスクリーンで見ればその迫力もあって楽しめるかと思います。


名画座や、全国で行われる午前十時の映画祭などでスクリーンにかかる機会があれば、ぜひ見逃して欲しくない作品の一つです。もちろん、家庭でDVDなどで観てもその良さは十分わかりますので、それぞれご自分にあったスタイルで楽しんでくださいね。


 海外のファンが本当に多い黒澤作品ですが、原語の日本語で楽しめる私たち日本人は本当にラッキーだと思います。せっかく黒澤監督と同じ日本人に生まれたのだからそのラッキーさを体感しないわけにはいかない!と思いますよね。


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