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夢を追いかける人々におすすめの洋画。スポ根っぽい?!音楽映画『セッション』。


音楽に限らず、何か表現やスポーツの世界などで夢を抱く人におすすめ!


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 何か目標がある場合、それに食らいついていく気持ちの強さってとても大切ですよね。その気持ちの強さが、いつしか’狂気’に変わっていく怖さを描いた『セッション』をご紹介します。


 この作品で監督を務めたのは、今年のアカデミー賞で監督賞(『ラ・ラ・ランド』)を史上最年少記録の32歳で受賞したデミアン・チャゼルです。


 当時、デミアン監督は、『ラ・ラ・ランド』の企画を何年も温めており、なかなか製作することが叶わないことでイライラしていたそうです。そのイライラをぶつけたことで出来上がったのがこの『セッション』です。


 その監督のフラストレーションが見事に昇華されたこの作品は、世界中の映画祭で想定外に大反響を集めました。この『セッション』での成功があったからこそ、デミアン監督はアカデミー賞監督賞受賞につながる『ラ・ラ・ランド』の製作に至りました。


 とにかく、プロのドラマーを目指してアメリカで一番有名な音楽学校に入学した主人公と、鬼教師のフレッシャー先生との鬼気迫るやりとりが本当に心拍数上がります!(笑)ドキドキする展開の映画があまり好きではない方は、要注意です!(あまりドキドキすると、心臓に悪いですもんね・・・)




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鬼教師フレッチャー役のJ・K・シモンズが、アカデミー助演男優賞を受賞!


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 ご覧になればわかるかと思いますが、鬼教師のフレッチャー先生が本当に何を考えているのか、最後の最後までわからず、観客は大混乱です(笑)。体罰がよくないのはわかるのですが、時々、自分の弱点を晒す様な、率直な話を主人公にしてくるので、この人って、本当はいい人なの?それともただの怖いやつなの?と混乱しながら観客は感情を揺すぶられ続けます。



 ここからは筆者の解釈が大いに入りますが、この鬼教官は、実際にサイコパスなんだと思います。サイコパスという考え方は、最近は脳科学者の中野信子さんが文字通り『サイコパス』という著書を出していますが、近年、日本でも話題となってきた精神病質者の一種です。


 中野信子さんは、脳科学的な観点からサイコパスを説明していますが、とにかく一見魅力的な会話や見た目を持ちながらも、深く関わると、他人への共感能力が乏しく、人に何を思われようとも自らの決めた成功のために邁進する人のことです。社会的に成功している人の中でも割とこのサイコパスの人ってのは居るようです。要注意ですね。


 この体罰を与える鬼教師の様な人物、一昔前の中学校や高校にはいたのではないかと思います。’恐怖’で学生を支配し、そして力を発揮させようとする信念を持つ鬼教師です。でも、社会に出て、会社でこんな上司がいたらやばいですね。訴訟モノになるかもしれませ・・・。


ネタバレになってしまいますが、映画の中でも、そういった感じの展開はありました。弁護士が出てきて、過去に死んだ生徒の親が、フレッチャーを辞任させたいから協力してほしいと主人公が頼まれる場面です。そして、主人公はそのことによって、フレッチャーからさらなる復讐を仕掛けられてしまいますが・・・。本当に怖い人物でした。


 なかなかここまでの鬼教師の迫力は出せないと思いますので、J・K・シモンズが世界中の様々な映画祭で助演男優賞を受賞したのは当然だったのかもしれません!これからご覧になる方は、ぜひ、心して鬼教師の怖い演技を見てみてくださいね!


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日本のジャズ・ミュージシャンの間で物議をかもした幾つかの点とは・・・


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 まず、本作で目立つのは、主人公がドラムの練習のしすぎで、手から血が滲むシーンです。これは実際に、主演のマイルズ・テラーの手から流れ出た本物の血だそうです!びっくりします。ですが、『セッション』公開後に、この流血しながらドラムを叩くシーンが、日本のジャズ・ミュージシャンたちの間で「ありえない!」と非難されました。


 というのも、正しいスティックの持ち方をしていれば、あそこまで血を流すことはないだろうというのがプロのミュージシャンたちの見解でした。スティックの持ち方がまずいから流血するんだし、あんなの一流の音楽学校の生徒ではあり得ないというのはミュージシャンたちの本音なのだと思います。自分の様な音楽の素人からすると、「そうなのか・・・」と思ってしまうコメントです。


 また、フレッチャー先生の鬼の様な指導方法も今時、あり得ない!という反論が日本のジャズミュージシャンの方から出されたようです。音楽とは本来楽しみながらやるもので、生徒を恐怖心で抑圧させながら指導する方法は前近代的で、今時あり得ない!といった声です。これには、なるほどそうかもしれないと頷いてしまいました。


 ですが、デミアン監督自身、高校時代にはプロのジャズ・ドラマーを目指して高校の厳しいバンドに所属していたそうです。そこでの厳しい経験をもとに『セッション』の構想を作り上げたそうです。ですので、もしかして、虚構の方が多いかもしれませんが、少なくともデミアン監督自身は、厳しい思いをバンド所属時代に経験したのだろうと推測されます。


まとめ


 とにかく、心臓が締め付けられるくらいの恐怖を感じる方もいるかもしれませんが(笑)、展開に意外性があって面白いので、おすすめの映画です!


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