ワールドカップのフラットスリーに感じた日本のサッカーの未来

フラットスリーに感じた日本の未来


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日本が初めてワールドカップに出場をしたのが98年フランス大会でした。そして一次リーグ全敗で終わった後、新しい日本代表監督に決まったのはフィリップ・トルシエ監督でした。そしてこの監督が日本に広めた戦術は筆者にとって衝撃的でした。


画期的だった攻めるDF


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フランスワールドカップでも導入したスリーバックですが、最終ラインの真ん中にスイーパーの選手を配置し、当時は2TOPが主流の為、常に1人のDFを余らす戦術を取りました。


さらにサイドハーフの選手は守備の時には最終ラインまで下がっていたので実質的には5バックで守る戦術を取っていたのですが、トルシエ監督が日本に広めた3バックはこれまでの日本の常識を覆す、3人のDFが同じラインを保ち相手がパスを出した瞬間にスッと3人がラインを上げてオフサイドトラップをかけにいくフラットスリーという戦術を用いた監督でした。それだけではなく、攻撃時には両サイドのCBが積極的に攻めあがっていき、どんどん人を追い越す動きを見せる姿は今まで見たことがなく、相手チームの選手が呆気にとられていた姿をみるのはとても痛快でした。




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アジアでは無敵…しかし世界では


そんなトルシエ監督がまず一番最初に力を入れたのは育成年代の強化を行いました。その中で特に飛躍的に成長をしたのが99年ワールドユース(現U-20ワールドカップ)に出場をした選手たちでした。


特に高原直泰小野伸二稲本潤一はこのときから代表に定着をしています。しかし、若い世代がどんどん活躍しているのをしり目に、フル代表はなかなか結果を出すことが出来ませんでした。


コパ・アメリカでの予選敗退や親善試合で結果を出せずにいると、世間ではトルシエ監督解任論が上がってきていました。それでもオリンピックが終わり、若手が本格的にフル代表に合流してからはアジアカップでの圧勝劇に日本サッカーは強くなったと誰もが思うようになりました。


ところが、アジアカップ制覇のあとに、王者フランスと対戦した日本は0-5で完敗をしてしまいます。アジアでは無敵ともいえる実力を見せていた日本にとっては信じられないような光景でした。


その後もスペイン代表とのテストマッチでも守備的な戦術を選びながら最後に失点をしてしまい、0-1で敗れてしまいます。この時はフラットスリーの限界を誰もが感じていたと思います。


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その後の躍進とフラットスリーの最終着地点


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そんな不安の中、プレワールドカップと言えるコンフェデレーションズカップでは見事決な躍進を遂げたことは日本サッカー界では、今でも歴史に残っていると思います。


フル代表におけるナショナル大会で初めて日本が決勝に進出を果たしたからです。決勝では敗れたものの、準優勝という素晴らしい成績を残しました。


そして日本中が熱狂に包まれた2002年日韓ワールドカップでは日本史上初の勝ち点獲得から初勝利・決勝トーナメント進出など、たくさんの歴史がこの時に作られました。


ベスト16ではトルコに敗れはしたものの、この試合も僅差での敗北だったと言えると思います。確かに敗れはしましたが、このころのサッカーは体格で劣る日本人が世界で戦うための戦術だったと思える瞬間だったと思います。


体格的に劣る日本人が守るためには


そもそもこのフラットスリーというのは相手との接触を行うことなくマイボールにすることが出来る、、オフサイドトラップを仕掛けていく戦術でした。


非常にリスキーなDFのため、世界では浸透しなかった戦術かもしれませんが、世界に浸透していないからこそ、日本に欠けているものを補ってくれるものだと今でも思っています。確かに現在では日本のサッカーは飛躍的に成長を遂げていました。


それでも、ここ一番で活躍が出来ていなかったことを考えると同じ土俵で真っ向から勝負をすることは今後も難しいと筆者は考えます。だからこそ、日本独特の…オリジナルの戦術や伝統がないと世界とは戦って行く事は厳しいと思います。
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たとえば日本人で体格がの良いCBがタイミングよく2人同時に現れることは奇跡に近いと思います。仮にそんな二人が現れたとしても、日本の強さは一時的なものになると思います。


フラットスリーから考える日本の伝統


日本人は基本的にルールを守ったりすることが得意だと言われています。だからこそ、ある程度のルールという名の戦術を設けることは日本人に合っているともいます。


限られた自由の中から選択肢を選ぶことによって、より日本人らしさが出てくると筆者は考えています。現在のハリルホジッチ監督のサッカーを見ていると規律というより選手の能力頼みなところがありますので、そこに規律が加わることによって、より面白い日本代表が見れるだろうと筆者は考えています。


選手自身の成長も必要だと思いますが、日本サッカーにおいてはフラットスリーのような独特な戦術を持った監督が代表を率いてもらい、それを伝統としていくようなものが今後の日本代表には必要かと思います。


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