読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

三菱商事のPERは割安? 平均PERは業種によって異なる 株式投資 初心者必見


三菱商事のPERは割安? 平均PERは業種によって異なる


株の割安性を表す指標であるPERですが、業種によっても違いがある事を理解する必要があります。PERは割安性を示す指標ですが、比較のための指標でもあり、同条件で比較して初めて意味を成します。今回は商社株を例にして、PERでの比較を行うためのポイントを紹介します。株式投資 初心者必見です。


三菱商事株は割安か?


f:id:mozzarellatan:20170303210535p:plain


日経平均株価の平均PERは16倍程度となっています。一方、総合商社大手の三菱商事のPERは9.2倍となっています。


PERは一般的に15倍以下なら割安と言われており、三菱商事株はその水準を大きく下回っており、日経平均株価の平均PERとは倍近くの差があります。確かに日経平均に比べると割安ではありますが、その情報だけで銘柄選別を行ってはいけません。5大総合商社のPERを比較してみます。(2017年2月24日 予想PER)


三菱商事・・・9.2倍
三井物産・・・10.1倍
伊藤忠商事・・・7.3倍
住友商事・・・14.6倍
丸紅・・・9.0倍



[スポンサーリンク]



住友商事のPERの高さが際立っていますが、他の銘柄は全て10倍前後となっています。5大総合商社で見た場合、三菱商事株は決して割安な水準とは呼べず、平均値近辺となります。


ちなみに株式会社日本取引所グループの公表している1月末時点での東証一部上場企業の卸売業平均PERは14.7倍となっています。一般的に商社株のPERは低い傾向にあり、三菱商事株のPERも他の総合商社株と比較すれば割安とは言い辛い水準となっています。


業種によってPERの平均は大きく違う


f:id:mozzarellatan:20170303210550p:plain

PERは割安性を測る非常に重要な指標ですが、その平均値は業種によって大きな違いがあります。PERを見る際は、このポイントを押さえておかないと銘柄選定に失敗することになります。


PERの低い業界


一般的に次の業界はPERが低い傾向にあります。()内の数字は株式会社日本取引所グループの公表している1月末時点での東証一部上場企業の魚種別平均PERです。


・卸売業(14.7倍)
・建設業(11.3倍)
・電気・ガス業(12.5倍)
・空運業(15.4倍)
・銀行業(10.2倍)
・証券・商品先物取引業(14.1倍)


このような業種の企業PERを見て即座に割安であると判断しないようにしましょう。

[スポンサーリンク]



PERの高い業界


次に一般的にPERが高い傾向にある業界を挙げてみます。


・食料品(26.6倍)
・電気機器(28.0倍)
・情報・通信業(24.6倍)
・サービス業(24.2倍)


このような業界の場合は、PERだけを見て割高であると判断すると優良銘柄を逃すことになります。


業種によってPERが異なる理由は?


なぜ業種によってPERの平均水準の傾向が異なるのでしょうか。一言で言ってしまえば、業種によって置かれている環境が異なるからということになります。ここで言う環境は主に業種の成長性と安定性です。


成長性の高い業界では将来の増益を見越し、多少PERが高くてもその業種の株を買いたい人が多くなり、平均PERは高くなる傾向にあります。上の例で申し上げますと、電気機器業や情報・通信業はその成長性を買われて平均PERが高くなっていると言えます。


また、成長性を期待される新興市場銘柄も平均PERが高くなる傾向があります。逆に成熟産業とみなされる業種のPERは低くなります。銀行業や電気・ガス業の平均PERが低いのはこのためです。


もう一つの安定性という要素ですが、利益のブレの少ない業種のPERも高くなる傾向があります。これは安定して利益を残せる企業は多少PERが高くても利益を生んでくれるという期待が持てるためです。食料品のPER高いのはその安定性を買われていることが大きな理由です。


一方で業績のアップダウンが激しい業界は平均PERが低くなります。建設業や卸売業、空運業のPERが低いのは業績の上下の激しい業種とみなされているためです。


総合商社の例に戻りますと、総合商社株も業績のアップダウンが激しい業種であるとみなされています。特に近年の総合商社は利益の大部分を資源分野で稼いでいるため、世界情勢や資源価格の変動の影響を大きく受けます。


好調がずっと続く業種では無いと市場で見られており、商社はPERの低い業種となっています。このように業種の環境によって株の評価が変わるため、業種別平均PERも異なるのです。


PERは同じ土俵で比較しよう


f:id:mozzarellatan:20170303210619p:plain

PERは比較によって大きな意味を成します。比較の際は、同じ土俵の企業を比べるということを意識するようにします。同業種で会社規模も似たような企業を比較することで、似たような銘柄の中で、割安か割高かという判断が可能となります。


別業種との比較や新興企業と大企業との比較では割安かどうかの判断を下すことは難しくなります。土俵をならしてPERを比較し、良い銘柄を見つけるようにしてください。


結局三菱商事株は割安なのか?


f:id:mozzarellatan:20170303210637p:plain

ここからは余談ですが、結局三菱商事株は割安なのでしょうか。PERで見た場合、他の総合商社株と比較しても大きな差はありませんでした。


しかし、筆者は三菱商事株に限らず、総合商社株は割安な水準だと見ています。そもそもPERが10倍以下の銘柄は商社のPERが低いと言えど、割安な水準だと考えられます。次に5大総合商社のPBRを見てみます。


三菱商事・・・0.87倍
三井物産・・・0.83倍
伊藤忠商事・・・1.08倍
住友商事・・・0.81倍
丸紅・・・0.76倍


伊藤忠商事以外の4社が1倍を割っています。商社はPBRも平均より低くなる傾向にありますが、それにしても1倍以下は割安な水準であると言えます。


また配当利回りも各社3%前後と高い水準です。景気敏感株であり、業績の振れ幅も大きい業界ですが、指標で見ると今の水準は割安であると考えられます。


まとめ


PERを見る際は同じ土俵での比較を意識して行ってください。業種によって置かれている環境は様々であり、PERはそれを反映しています。同業、同規模の会社で比較し、PERの低い銘柄があれば、その銘柄は掘り出し物である可能性があります。株式投資 初心者必見でした。



ブログランキング・にほんブログ村へ