ウディ・アレン監督作品、最新の3作品を教授のおかしな妄想殺人と


『教授のおかしな妄想殺人』(2016年公開)原題:Irrational Man


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 『教授のおかしな妄想殺人』は、ウディ・アレン監督・脚本で2016年に日本で公開になった作品です。原題の『Irrational Man』とは、英語に直訳すると、’’非理性的な男’’や、’’ばかげた男’’という風に訳せます。


本編を見ると、本当にその通りの主人公の男性でした!(笑)こちらは、エマ・ストーンがキュートな女子大生役を演じていて、そのおしゃれな服装も見ていて楽しかったです。知的に見える主人公の男性教授に憧れる女子大生を演じるエマの服装の変化が、心境の変化とリンクしていて、そのあたりの演出も面白いと感じました。


 ウディ・アレン監督は、自身特有の生きづらさを抱えており、それの治療のために毎年映画を撮っていると自分で語っています。なので、どの作品でもある程度、アレン監督自身の心理状態を投影しているのだと思います。


 この作品では、主人公の教授が、生きづらさを抱えながらも、とある思いつきのおかげで人生に輝きを取り戻します。そして、それを実行に移してしまいますが・・・ということであとはネタバレになるので書きませんが、明らかにアレン監督の生きづらさをこの教授に投影させていると思いました。


 アレン監督が自身のセラピーのために映画を撮っているのだな、ということが改めて感じ取れる作品です。映画によって’’殺人’’という代替行為をアレン監督自身が行なっているのかなと感じました。エマ・ストーンがアレン監督の(おそらく)新しいミューズとしてキラキラとスクリーンに映る姿がとても綺麗でした。




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マジック・イン・ムーンライト』(2015年公開)


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 二番目に紹介するウディ・アレン監督作品は『マジック・イン・ムーンライト』です。この作品でも、先ほどと同じくエマ・ストーンが出演しています。こちらは、1920年代を舞台にしたロマンチック・コメディ映画です。簡単にあらすじを紹介すると、ある人気マジシャンが、霊能力者らしい女性と出会い、恋に落ちますが、彼女の正体は一体・・・といった展開です。


 はじめは、ファンタジーかな?!と思いながら鑑賞していましたが、後半の展開は、さすがアレン監督らしいシニカルな視点が交えられていました。あまり語りすぎるとネタバレになってしまいますが・・・。


 今回も、エマ・ストーンの衣装がとても可愛いので、それだけでも見ごたえがあります。特に、当時の若い女性が最大限のおしゃれをするとこういった衣装になるのだろうなと思いながら見ると、現代にはない独特のファションセンスで、しかもエマ・ストーンがそれを上手く着こなしており、観客は飽きることがありません。


 とても個人的な意見になりますが、アレン監督は、中年男性と、若くて美しい女性の恋を描きたかったのだろうな、と思いました。正直、主演のコリン・ファースエマ・ストーンの相手役としては歳をとりすぎているのではないか、と個人的に思いました。


アレン監督自身の、若い女性との恋への願望を映画の中で実現させているのではないかと思ってしまいました。正直、当時の社会状況だと、親子ほどの年の差に見えるといっても過言ではないと思います。アレン監督のような芸術家は若い女性をエネルギーとして次々と創作していくのでしょうが・・・。


 エマ・ストーンは、ハリウッドで相当な売れっ子ですから、今後もアレン監督作品に出演し続けるのか、もっと他の大作のオファーに応えていくのか、注目していきたいと思います。


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ブルージャスミン』(2014年日本公開)


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 『ブルージャスミン』は、主演のケイト・ブランシェットアカデミー賞の主演女優賞を受賞したことでも話題となりました。その他様々な賞にもノミネート、受賞した作品です。


 簡単にあらすじを紹介すると、金持ちマダムだったジャスミンという女性が転落していく様を描いています。いわゆる’’セレブ’’だった一人の女性の見栄やプライド、世間体に対する体裁を取り繕う様などなどが痛々しく描かれています。


 個人的には、見ていて正直、痛々しくて辛くなる・・・といった面はありました。ですが、アレン監督らしく笑えるシーンもいくつかありますので、見る前に身構える必要はないと思います。気軽に見てくださいね。


 これは、女性が元セレブということを抜きにしても、割と中年に差し掛かった女性の自我の問題としても見れると思います。自分以外の何者かになろうとし続けて結局何者にもならず、ただ老いていくという現実、それが何か真に迫っており、本当に痛々しかったです。さすがアレン監督といった感じです。


 この作品ほど、見た人の気分によって評価が変わってくる作品はないかなと思います。ぜひ、近年のアレン作品の上出来作品の一つとして鑑賞することをオススメします。


まとめ


 ウディ・アレン監督は、毎年一本は映画を撮る多作の監督として知られています。作品の振り幅も広く、本当に同じ人が撮ったの?!と思うこともありますが、今後もどのような作品を世に送り出していくのか注目していきたいです。3つともおすすめ映画です。
www.momochakei.com

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