『初恋のきた道』のチャン・ツィイーの魅力とは。中国映画の名作を!


中国映画の巨匠チャン・イーモウ監督の代表作!


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 今回は、2000年公開の『初恋のきた道』を紹介します。主演のチャン・ツィイーがとにかく可愛いです!撮影当時、18歳くらいなのでしょうか。すっぴんに近い表情ながら、とても可愛い彼女を見るために存在する映画といっても過言ではありません。(チャンのアイドル映画なのでは?!というファンの声もある様ですが、映画的には決してそれだけではありません!笑)


 簡単にあらすじを紹介すると、とある中国の農村に、都会から若い教師がやって来ます。その青年教師にチャン・ツィイー演じる少女が恋をし、一途に思い続け、そして・・・。ということでネタバレになるので詳しくは書きませんが、中国大陸の大自然の描写や、四季の移ろいの色の美しさもとても素晴らしいです。できれば、スクリーンでかかった時に大画面で見てもらいたい作品です。


この作品、いわゆるシネフィル(映画好き)なオタクたちの間でも意外と見落とされていたりするので、こんなに素晴らしい映画がありますよ!と声を大にして言いたいです。


 男女問わず、自らの初恋の時の甘酸っぱい思い出に浸るのもよし、貧しい農村の暮らしぶりに想いを馳せ、タイムトリップするもよしです。楽しみ方は自由ですが、結構、涙を流す人が多い様ですので、覚悟して見てください!おすすめ映画です。



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中国の歴史も、少し学べます。文化大革命とはなんぞや・・・。


 農村にやってきた若い先生が、しばらくすると都会に引き戻されてしまいます。そしてチャン・ツィイー演じる主人公と引き離されてしまうのですが、農村の人々の声を聞いていると、どうやら先生の思想のせいで呼び戻されたことがわかります。


映画の中では、はっきりとは言われていませんが、これは文化大革命のことだとよくよく考えるとわかります。ただの若者たちの初恋を描いているのみならず、中国の政治的な時代の流れもさらっと描いています。決してそれが押し付けがましくなるわけではなく、ストーリーの流れに沿って自然に紹介されるので、チャン監督うまいな!と唸ってしまいます。


 文化大革命は、簡単に説明すると、毛沢東政権下で、政権に批判的な反革命分子を抹殺するために、民衆に仕掛けられた政治運動です。多くの知識人などが、吊るし上げなどにあったそうで中国全土が大混乱だったそうです。歴史の専門家ではないので詳しくはわかりませんが、たくさんの人々が思想弾圧や自殺などに追い込まれたそうです。


そんな激動の時代のことを想像すると、この映画に出てくる農村の風景はとてものどかで、その対比がまたすごいな!と唸ってしまいます。

チャン・イーモウ監督の魅せる四季の移ろいと、物の大切さ


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 チャン・イーモウ監督は、自分自身も若い頃に毛沢東の政策によって、山奥の農村で農業をして暮らす生活を数年間にわたって強いられました。下放政策というそうですが、一種の徴兵制に近い、ただ、軍隊ではないという感じかと想像されます。その自らの体験を明らかにこの映画の細部に込めていると思います。


 例えば、中国大陸の雄大な自然の四季の移ろいです。これは実際にその土地に近いところで暮らしてみないとなかなかわからない肌感覚だと思います。紅葉の色彩の鮮やかさや、極寒の冬の雪の厳しさ、そして井戸水を汲み上げに行く時の夏の暑さの厳しさなどです。それらの季節感がうまく映画の中に表現されています。


 そして、映画の中では、娘の恋愛をあまりよく思っていないはずだった母親の優しさも胸にしみます。娘が、先生のために一生懸命持って走った茶碗が割れ、悲しんでいるのを知った母親は、娘に内緒で陶器の修理屋に茶碗の修理を頼みます。決して裕福ではない家庭ですが、「修理代よりも買ったほうが安くつくよ」と修理屋さんに言われながらも、娘の気持ちを思って修理を依頼する母親の優しさが沁みます。


 現代の暮らしでは、なかなかここまで一つの古い茶碗を割れてからも大事に使う気持ちは芽生えないと思います。百円ショップなどに行けば、それこそ中国製の見た目も安い(!)茶碗が売っている時代ですからね・・・。物を大切に扱う気持ちを、現代人の私たちは忘れがちですが、この映画を見るとハッとしてしまいます。

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まとめ


 とてもシンプルな主題ながら、映画らしい美しさと素朴な魅力に溢れた「初恋のきた道」をご紹介しました。チャン・ツィイー演じる少女の着る衣装の色合いの素敵さも見所です。


何もない田舎で、色鮮やかな洋服を着ることで日々の暮らしに楽しみを見出しているのかもしれませんね。そういったちょっとしたことを楽しもうとする昔の人たちの生き方に触れて、贅沢病とも言える飽食の時代に生きる現代の私たちも、失われた何かを取り戻すことができるかもしれませんね!


 日々、仕事などでささくれ立った気持ちになっている人には特にオススメしたいです。自分はそんな純愛モノには興味ない!という人も、恥ずかしがらずにみてくださいね!きっとチャン・ツィイーチャン・イーモウ監督の魅力に取り憑かれると思います。おすすめ映画です。
www.momochakei.com

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