「ハドソン川の奇跡」の魅力とは・・・キネマ旬報外国映画部門一位!


あのクリント・イーストウッド監督の最新作でトム・ハンクス主演


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 2009年にアメリカで、実際に起きた飛行機の不時着事故のニュースを元にしてクリント・イーストウッド監督が映画化しました。映画の主人公は、この飛行機事故でパイロットをしていたサリー氏です。なので映画の原題は、’’サリー’’となっています。サリー氏を演じるトム・ハンクスが、またしても名演技を見せています。


 2009年の1月15日に、ニューヨークの上空でとある飛行機がコントロール不能になるというトラブルが起きました。機長のサリー氏は、必死の思いでなんとか飛行機の機体を操縦し、無事にハドソン川に飛行機を緊急着水させることに成功しました。


 9.11のテロ事件の後ということで、飛行機に対し、ネガティブな気持ちを抱いていたアメリカ国民にとっては、乗客と乗員の155人全員が無事救出されたことは、大きな感動となりました。そしてとっさの判断で全員を救ったサリー氏は、アメリカ中から英雄扱いされます。


 ですが、その英雄扱いから一転、サリー氏の判断は本当に正しかったのか、アメリカ国家安全委員会から厳しい追及が始まります。サリー氏は、極限状態での疲労を癒す間も無く、マスコミに取り上げられ、安全委員会からも厳しい追及を受けます。そういった実際のお話を映画化するからには、イーストウッド監督や演じる俳優陣はとても気を使っただろうなと思いました。




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クリント・イーストウッド監督の得意技?!ハードボイルドな男性像

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 イーストウッド監督の作品のファンはなぜか男性が多い様に感じます。というのも、クールな男性を描かせたら、右に出る者がいないほどの腕前だからではないでしょうか。過去作品でもハードボイルドな男たちのかっこいい姿を描いていますね。


 クリント・イーストウッド監督は、現在86歳です。アカデミー監督賞も受賞していますし、人気の監督です。ですが、私は個人的に1965年の「夕陽のガンマン」と続編の「続・夕陽のガンマン」に主演した頃のイーストウッド氏があまりにイケメンで驚いてしまいました!あまりのいい男ぶりに、驚いてしまいましたので、未見の方、いましたら是非おすすめです!


 さて、本題に戻ります。そんなイーストウッド監督は今回の「ハドソン川の奇跡」で、主人公のサリーの心理的な葛藤をあまり大げさに前面には出さず、淡々と事実の経過を見せています。


これはあくまでも実話がベースとなっているので、フィクション作品のような、大げさなヒネリや、意外性などは加えられていません。


 ですが、アメリカの国民に大きな衝撃を与えた出来事を、マイナス面も見せながら、クールに描いていると思いました。しかも実話なので、当事者感情にも配慮して描かないといけないのが本当に大変だったのではないかと思います。実際にまだ存命中のサリー氏の実話を大真面目に映像化した!といった感じでしょうか。そういうクールに事実を描くのが、上手な監督さんですね。


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トム・ハンクスの名演にも注目!


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 名優トム・ハンクスが、今回は、英雄にされ、そして一時は世間やマスコミから疑われてしまうという難しいパイロット役を好演しています。あまり大げさな演技はしていませんが、それが返って本当っぽい感じを醸し出しています。つまり、演技がうまい!っていうことなんでしょうけども・・・。


 あと、トム・ハンクスが主演している新作映画がほぼ同時に映画館で公開されていたりすると、いつ休んでるの?と思ってしまいますが、それほど売れっ子なのだと思います。


 個人的な意見にはなりますが、トム・ハンクスって、人柄の良さが顔や表情によく出ていて、見ていて安心感の様なものを与えてくれると思います。(実際に、彼がいい人なのかどうかはわかりませんが・・・。ですが、相当な愛妻家であるというハリウッドニュース的なものは目にします・・・。)そんなトム・ハンクスの感情を抑えた名演にも注目して見てください!
 

まとめ

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 この作品は、イーストウッド監督ということもあり、演出、脚本共に決して華やかではありません。むしろ、過剰な面を排除し、主人公たちの気持ちを浮かび上がらせるような描き方だと思います。まさにイーストウッドイズムですね!


 そしてイーストウッド監督くらいのネームバリューがないと、あれだけの規模のものを映画化するのは難しいのかもしれません。(本物のジャンボジェット機を川に着水させるのって、相当お金がかかると思うんですよね・・・)さすがイーストウッドです。監督目線で見ても、俳優目線で見ても楽しめます。


 あと、ここからはネタバレ注意ですが、飛行機が管制官の指示に従い空港に戻っていたとしたら、事故は起きていたのか機械でシュミレーションする場面があります。


主人公のサリーは、自分の判断で川に不時着するという選択をし、乗客乗員を助けました。なのでシュミレーション上、もし管制官の指示通り空港に戻っても飛行機が無事なら、主人公の判断はミスだったことになります。私たち観客は、そのシーンを複雑な心境で見ることになります。「飛行機が落ちて欲しくない。でも落ちないと、サリーは責められるし・・・」と。とても複雑な心境です。ぜひ、ドキドキしながら見てもらいたいです。


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