「この世界の片隅に」を映画館で見よう。キネ旬1位おめでとう!


様々な映画賞を受賞している「この世界の片隅に」が、すごい!


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 最新のキネマ旬報の日本映画ベストワンに選ばれたことで話題を呼んだ『この世界の片隅に』のレビューです。キネマ旬報以外にも、毎日映画コンクール日本映画優秀賞、音楽賞や、大藤信郎賞などを受賞しました。


始めは、単館映画館(俗に言うミニシアター系)を中心に公開していましたが、インターネットや口コミ、地方テレビ局での口コミの評判が高く、全国の様々な大型映画館でも徐々に公開されるようになった話題作です。



 賞をたくさん撮っているということだけでも、動員に貢献していると思いますが、何と言っても主人公のすずさんの声優を勤めたのんさん(能年玲奈さん)のファンの応援もその人気を後押ししているかと思います。


 自分自身も、前評判がすごく高かったので、それなりに期待して映画館に観に行きました。ですが、前評判の高さに違わず、とても泣ける作品でした。あとでじわじわくる系です・・・。


 この作品は、クラウドファンディングで製作資金を一般から募ったことも話題になりました。一般の人がお金を出資して、その資金を元に製作者が映画を作る仕組みです。最近では、それによって作られる映画も増えています。ですので、出資した一般の人々の名前がエンドロールの後に流れます。


出資した人は、映画の大ヒットを受けて、とても喜ばしく感じているだろうと思います。こういった映画の作り方がもっと普及してくると面白いのでおすすめ映画です。



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のんさんの声がぴったりで、癒されます・・・。劇場の音響で聞きたい声


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 のんびりした性格の主人公すずさんを演じるのんさんの穏やかな声が本当にピッタリです。できれば映画館の音響のいい中で聞いてほしい声です。コトリンゴの音楽も作品にぴったりで、すずさんの声とコトリンゴの声がそっくりだ!と発見してしまいました。


 ストーリー的には、戦争の中でのお話なので、辛いことも、もちろんあります。ですが、すずさんの実は芯のある性格に救われる部分もありました。昔の日本人女性は戦争にも負けず、野原の草を取り、なんとか食べるものに困らないように家族を飢えさせないよう、自分たちなりの戦いをしていたのだな、と思い知らされました。


 ネタバレになるので、これから見る人は注意ですが、絵を描くのが好きなすずさんを憲兵隊が見つけてスパイ疑惑をかけられる場面があります。(なんと、サザエさんの作者の長谷川町子氏の実体験が元ネタだそうですが!)一見すると、ハードな辛い場面であるはずなのに、すずさんのぼうっとした手にかかると、それさえも家族に笑いをもたらすのだな、とほっこりした気分にさせてくれます。


 戦争が激化する中で、食べ物のない中、工夫して楽しく食事をしようとした女性たちの生活を通しての戦争への戦いに胸が熱くなりました。

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原作はこうの史代の同名漫画。原作の方も売れているようです。


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 映画も素晴らしいですが、原作の漫画の方も面白いとインターネット上で話題になっています。映画を観た後に、原作を読み、また劇場に観に行くというツワモノも結構いるようです。とにかく『この世界の片隅に』は、リピーターが足繁く通っていることも劇場興行収入の高さに繋がっていると思います。


 あらすじを簡単に紹介します。絵を描くのが好きでのんびりした性格のすずさんが広島市から呉市に嫁ぎ、やがて本格化する戦争に巻き込まれながらも慎ましく、時にはおっちょこちょいに行きて行く姿が描かれます。


 戦争ものとはいえ、決して押し付けがましくなく、のんびりした性格のすずさんが本当に可愛らしく感じられます。また戦争ものではなかなか描かれづらい女性の恋愛心理も丁寧に描かれています。半ば強制的に嫁に連れてこられたすずさん。ですが、相手の夫の優しさに触れるにつれ、徐々にそこでの新しい生活に馴染み始めます。意地悪な小姑からの小言にもめげず、一生懸命生きようとするすずさんの姿が心強いです。


 女性同士の複雑な人間心理を丁寧に描けるのは、やはり原作者の漫画家が女性だからかな、と思います。原作を読みつつ、映画も見つつの楽しみ方も物語の理解が深まっていいかもしれません。


まとめ


 戦争のお話なので、暗いことばかりかと思いきや、意外と当時の人がどのようにして食べ物や生活をやり繰りしていたのかを垣間見られて、見応えがありました。


そして、鑑賞した後には、現代は食べ物も十分にあるし、行動の自由もあるし、戦争で負傷する恐怖も(今の所は)ないので、とても恵まれているなぁということを再確認できます。そして戦争というのは理不尽なものなのだな、と改めて感じました。


 クラウドファンディングという新しい形態で作られた映画なので、監督の作家性もよく発揮されており、とてもいい作品だと思います。(しがらみが少ないので、割と監督の好きなように作れたのかな、と思いました)劇場の音声がいい環境ですずさんの癒しの声を聞いてもらいたいな、と思いました。上映後には、すすり泣きが聞こえたので、泣き虫な人はハンカチが必需品かもしれません!おすすめ映画です。
www.momochakei.com

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