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70年代のパニック・ムービーの傑作おすすめ映画「新幹線大爆破」が面白い!


海外で大人気だった作品。人間ドラマの部分も素晴らしい。


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おすすめ映画はこちら、1970年代といえば、日本は高度経済成長の真っ最中です。その中で、社会の仕組みから漏れてしまった男たちの悲しき、そして大興奮のパニック要素ありの、人間ドラマまで盛り込んだ本当に素晴らしい映画です。ちなみに当時、この『新幹線大爆破』は、日本よりも海外での評価が非常に高かったことでも有名です。それくらい、脚本も良くできており、海外で評価される理由が沢山あると感じます。とにかく、出来れば名画座などのスクリーンで一度は見てもらいたい迫力です!


 簡単にあらすじを紹介します。主人公を含めた仲間たちは、会社経営が立ちいかなくなったり、それぞれの事情を抱えながら結託し、新幹線に爆弾を仕掛けます。お金を得るための完全犯罪を目論んだのです。誰も殺すつもりはありません。彼らは、旧国鉄に爆弾を仕掛けたことを連絡します。すでに発車している新幹線に仕掛けられた爆弾を巡って、職員たちと、乗客、そして世間の皆がパニックになる様子をとてもスリリングに描いています。(最後、完全犯罪はうまく行くのか、いかないのか、ご自身でご覧になった方がいいと思います!)


 ストーリーの合間合間に挟み込まれる主演の高倉健と仲間たちの出会いと、彼らが結託してテロに至るまでの動機を描いた人間ドラマの部分が結構、骨太です。たとえテロリストでも、完全に悪人ではないんだ!と思ってしまいます。なので、決してテロ行為自体は許されるわけではありませんが、金を得るための脅しの手段として彼らが新幹線に爆弾を仕掛けたことにため息が出てしまいます。果たして、一方的に彼らを責めていいのか?と自分自身に問いかけざるを得ません。


 一説によると、海外版では、すべてこの「人間ドラマ」の部分がすっ飛ばされているそうです。テロリストに事情なんかない!と割り切って見られるように取りはからったのかもしれません。ついつい、テロリストたちの苦しい境遇を見せられると同情してしまいますからね。海外版でそうなってしまった理由がわかる気もします。が、もったいないですね・・・。おすすめ映画です。



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あの高倉健が、テロリスト役?でも単なる悪人ではないのが凄い


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 何と言っても、高倉健さんの40代前半の頃の、老齢に差し掛かる前の円熟した演技が素晴らしいです。そしてその存在感が素晴らしいですね。上品なテロリストだと思ってしまいます。高倉健さんが革ジャンを着て、バイクに乗るシーンがあるのですが、日本人であそこまで綺麗にバイクに乗れる映画俳優はなかなかいないと思います。革ジャンをあそこまで似合わせるのってなかなか日本人の体型では恐らく、難しいですよ!


 しかも高倉健さんがテロ犯人を演じると、黙っていても、その漂うオーラから、「なんかあるな!」と自然に観客に思わせてしまう特別な力があります。


トーリーも素晴らしいですが、高倉健さんの味わいのある演技にきっと誰しもが引き込まれるはずです。さすが国民的な俳優だな、と思わされます。

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脇を固める俳優陣の素晴らしさや、撮影方法などにも注目


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 70年代には、安保闘争時代の学生運動に敗れた人たちがたくさんいたのだと思います。山本圭さんが演じる古賀という男も、高倉健さんと結託してテロ行為を行います。この古賀は学生運動の過激派崩れで、理想を失って絶望しています。


 一方で、沖縄出身で集団就職のために上京した男もテロ仲間に加わります。この青年は、貧困のあまり、食べ物がなく、献血をして路上で倒れているところを高倉健さん演じる元社長に拾われます。


 なので、この時代特有の悲観的な人生観を持つ男たちが集まったのです。その上で実行される完全犯罪です。観客は、テロはダメだと当然のことを知っていながらも、時代に翻弄され苦しい思いをした彼らの「誰も殺さない完全犯罪」を思わず応援してしまうという逆説的な物語です。 


 この男3人の友情モノとしても十分楽しめます。特に学生運動崩れの古賀役の山本圭さんが着ている衣装なんか、いかにも70年代といった服で、当時こういう人いたのだろうなぁとリアリティを感じさせます。


 あとは、国鉄職員の宇津井健の正義感溢れる役どころや、運転士の千葉真一さんが大量に流す汗など、見所がたくさんあります。田中邦衛さんもチョイ役で出ていたりします。他にも大物俳優が出ていますので、驚きました。


 そして何と言っても凄いのが、撮影に本物の新幹線を使っていないことです!これは旧国鉄から新幹線に爆弾を仕掛ける映画に本物の新幹線を使って良いという許可が下りなかったことが原因のようです。なので、急遽、特撮で撮ることになったそうです。新幹線の模型を使って、精一杯の努力をして撮影した本作なので、それだけ映画会社も力を入れていたのでしょう。作り手の熱意を感じます。


まとめ


 犯罪者を主人公にした映画はたくさんありますが、この作品ほど俳優陣のキャスティングが素晴らしく、脚本の展開も素晴らしいものはなかなかないと思います。そして何と言っても国民的スターの高倉健さんの誰にも真似できない独自のテロリスト役が見ごたえがありますおすすめ映画です。

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